📷 Photo: NASA
2026年4月1日、NASAのアルテミス2ミッションがついに打ち上げられました。アポロ17号が月へ向かった1972年以来、実に50年以上ぶりに人類が月を目指すという歴史的な瞬間です。本記事では、打ち上げから地球軌道脱出までの最新情報をお届けします。
アルテミス2は、NASAが進める「アルテミス計画」の一環として実施される、初の有人月周回飛行ミッションです。2022年に無人機で行われたアルテミス1の成功を受け、今回は4名の宇宙飛行士が実際に搭乗します。ミッションの目的は、深宇宙探査に必要なさまざまな能力を実証することです。将来的な月面着陸(アルテミス3)や火星探査への布石となる重要なテスト飛行と位置づけられています。
📷 アルテミス2クルー(Photo: NASA)
クルーは宇宙船「オリオン」に 「インテグリティ(誠実・高潔)」 という名前を付け、歴史的な旅に臨みました。
📷 2026年4月1日 打ち上げ瞬間(Photo: NASA)
現地時間2026年4月1日午後6時35分(EDT)、ケネディ宇宙センターの打ち上げ台39Bから、SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットとオリオン宇宙船が勢いよく飛び立ちました。打ち上げ後、オリオンは4枚の太陽電池パネルを展開し、太陽光から電力を確保。クルーと地上チームが連携して宇宙船の各システム確認を開始しました。
打ち上げから約49分後、SLSの上段エンジンが点火され、オリオンは楕円軌道に投入されました。続いて2回目の燃焼により、地球から約7万4,000kmの高い地球軌道へ移行。この軌道上で約24時間にわたってシステムチェックが行われました。
オリオンがSLSから分離したあと、クルーはICSP(暫定低温推進ステージ)を目標にした手動操縦訓練を実施。その後オリオンは自動で安全に離脱しました。
📷 オリオンから見た地球の三日月(Photo: NASA)
4月2日、ミッション最大の山場のひとつ、「月遷移噴射(TLI)バーン」が実行されました。オリオンのサービスモジュールエンジンが約6分間噴射し、宇宙船は地球の引力圏を脱出。月へ向かうトランスルーナー軌道への移行に成功しました。
NASAの担当者は「1972年のアポロ17号以来、初めて人類が地球軌道を離れた瞬間」と声明を発表し、世界中が固唾をのんでその瞬間を見守りました。
📷 打ち上げ台39BのSLS(Photo: NASA)
オリオンは現在、月に向けて順調に飛行中です。4月6日(月)に実施予定の月周回フライバイでは、クルーが高解像度の写真撮影を行い、月の表面を肉眼で観察する予定です。
月の裏側(ファーサイド)は太陽照明が限られているものの、影が深く伸びることでクレーターの縁や斜面などの地形が鮮明に浮かび上がると期待されています。
アルテミス2は、半世紀以上続いた人類の「月への空白」を埋める歴史的プロジェクトです。宇宙開発の新時代の幕開けを、世界とともに見届けましょう。最新情報はNASA公式サイトやNASA+配信でリアルタイムに確認できます。
情報出典:NASA Artemis II 公式ページ | 画像クレジット:NASA

